YouTube カタカナの「ピ」の字を切り出す(動画制作:ビデカ)
ユニークなカンチレバー(一点支持)構造のカッター部
ヒイトカッターの最大の特長は、カンチレバー(一点支持)構造のカッター部にあります。「ヒイトニードル」と呼ばれるカッター部は細いステンレス製で、ホルダー部にあるスイッチを押すと約2秒で切断温度に達しますので、ペンで絵を描くように自然な作業ができます。
標準長のヒイトニードルは切断可能なカッター部の有効長が70mmあり、セット付属品としてS型(直線)、U型、L型の3種類があります。
・S型(直線):基本となるストレート型。
・U型:直径25mmのU字型で彫り込み用。
・L型:先端を直角に曲げられたL型は角落としにも。
一点支持構造で自由度の高いヒイトニードル
糸ノコ型の弓にニクロム線を張ったタイプの一般的なスチロールカッターとは異なり、弓形アームの奥行きで切断範囲を制限されることがありませんので大判ボードの真ん中からでも自由自在に、好きな場所からペンタッチで線を描くように対象素材がカッティング可能です。
また通電によって発熱したニクロム線が柔らかくなると、弓形アームからの張力がかかって徐々に延びが発生するので、断線したり張力が足りなくなって切断面がたわんでしまう弱点がありますが、ヒイトニードルはステンレス製の剛体でたわみは殆ど生じないため、歪みのない狙った通りの正確な切断面が得られます。
標準付属「U型」「L型」ヒイトニードルで多彩な加工が可能に
カンチレバー構造は切断するだけではなく、これまで困難だった非貫通加工も実現しました。例えばブロックを三方から彫り込めば、容易に角を保護する緩衝材を作ることが可能です。
さらに「ストレート」ニードルのほか、標準で付属している「U型」「L型」のヒイトニードルによって、素材の溝掘りや削り込みなど弓形スチロールカッターでは不可能な加工ができるので、切り文字の中央に凹みを付けるなど多彩な表現が行なえます。
パワーパックはツマミで無段階に温度調節ができます。細かい加工の時は低温によりスローで、硬質で溶けにくいXPSの時は高温で、など素材と加工方法に合わせた切断速度のコントロールが可能です。
ビデカ関連商品